脳梗塞後遺症リハビリセンター ストロークジム札幌です。
前回の記事では「代償動作」についてお話をさせていただきました。
本日は「後遺症による代償動作を改善するために必要なこと」
というテーマでお話をしていきたいと思います。
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前回の記事をまだ読んでいない方は下のリンクよりご確認いただけます。↓
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脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患では片麻痺や感覚障害などの後遺症によって本来の動きが制限されるため、代償動作を認める場合がとても多いです。
病院から退院した方や発症後数年経過している方の中には、
「リハビリをしてもこれ以上動きは良くならない」
と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ですが、、、実際にはそのようなことはありません。
適切なリハビリを行うことで後遺症による代償動作の改善は可能です!
代償動作の改善における最大の問題は、
「とにかくキツイ運動をしたり、マッサージやストレッチといったリハビリを行うだけでは改善は得られない」
という点です。
「動き」は「身体の使い方」や「意識の違い」など様々な要因により大きく変わります。
代償動作の改善のためには「代償動作引き起こしている原因を探し出す」ことがとても大切になります。
前回の記事の中で代償動作のひとつの例として
●麻痺側の足を上げようとすると身体が後ろに沿ってしまう
という動きを挙げました。
今回は「麻痺側の足を上げようとすると身体が後ろに沿ってしまう」という動作を例に、
「代償動作を改善していくために、私たちがどのように考えて原因を追究しているか」
ということを簡単に紹介させていただきます。
●麻痺側の足を上げようとすると身体が後ろに沿ってしまう」
という代償動作の改善を目標に設定した場合、「代償動作を引き起こす可能性のある原因」を考えられる限り全て挙げていきます。
今回はわかりやすく、
麻痺
感覚障害
筋力
関節の動き
と代償動作を引き起こす原因と考えられる要因を4つ挙げました。
次にその4つの要因が
「本当に代償動作を引き起こす原因になのか」を確認するため、
麻痺の検査
感覚の検査
筋力検査
関節の可動域検査
などの評価を行います。
評価の結果、
麻痺:軽度の障害
感覚:重度の障害
筋力:問題なし
関節可動域:問題なし
感覚と麻痺に障害を認めた場合、
「感覚」と「麻痺」が代償動作に影響を与える原因であるということがわかります。
その後は原因を踏まえた上で
「どのようなプログラムを行うことで動きが改善するか?」
「方法はどのように行うのが効果的か?」
などご利用者様に適切なプログラムを立案していくことになります。
~図:リハビリにおける思考過程の一部~
今回ご紹介した事はほんの一部ですが、
動作改善のためには適切な評価や思考過程・ご利用者様に適したリハビリプログラムの立案がとても大切です。
後遺症における代償動作は動き方や原因が人により全く違いますので、
個人の問題点に十分なアプローチが行えないグループエクササイズやマシントレーニングでは、動作改善は難しい場合が多いです。
「今よりも良くなるためにしっかりとリハビリをしていきたい」という場合には
ご利用する施設を選択していくことも大切になります。
過去の記事でデイサービスや自費リハビリなどの施設の違いをご紹介していますので、
リハビリを行う施設選びでお悩みの方は是非ご一読ください↓
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