こんにちは。ストロークジムは、相変わらず毎日活気にあふれています。
今回は、「自動車の運転」についてお話ししたいと思います。
脳梗塞後遺症の方と関わっていると、「運転はいつからできますか?」
という質問をお受けすることがあります。
結論から言うと答えは「こちらでは判断できません」です。
これは、当施設のような自費のリハビリ施設だけでなく、病院であっても同様です。
もちろん、「もう少し左手の機能が上がってきたら、(運動機能的には)運転もできそうですね」とか、理学療法士としての「一意見」を述べることは可能かもしれません。
しかしいくら脳梗塞のスペシャリストでも、「運転しても良い」という許可を出すことはできかねます。
では、どんなに軽い脳梗塞でも、後遺症がなくても、運転再開してはいけないのかというと、そうではありません。運転を再開しても良いか、きちんとしたプロセスで判断してもらうことが必要です。
【目次】
運転再開はどのように判断する?
車を運転するにはハンドルやアクセル・ブレーキ操作などの運動機能のほかに、信号や標識、歩行者の確認など、適切なタイミングでの注意力・判断力が必要とされます。
それらを総合的に評価するのはとても難しく、判断のための各種検査は現在もさまざまなテストや評価が研究・開発されており、「これさえクリアすれば間違いない」というものは残念ながらありません。
しかしながら、最終的に「運転に支障がない」と判断するのはやはり「医師」です。医師に判断してもらい、診断書を作成してもらう必要があります。
順番としては、運転再開のための診断書には専用の書式があるため、まずはお近くの警察署や免許センター、公安委員会などに確認しましょう。
その後、その診断書を主治医に記入してもらうことになります。医師が、脳梗塞後遺症の状態(身体機能や認知機能など)を検査・評価し、診断書を作成します。
医師が評価した結果、「現時点では運転が困難」と判断される場合もあります。あくまでも「現時点では」という判断であれば、ケースによっては、リハビリでの改善が期待できる場合もあります。医師や、当施設に相談ください。
医師から「自動車の運転が可能」という診断書をもらえた後に、実際に自動車の運転に支障がないか、「運転免許センター」で適性検査が行われます。
行われる検査の内容は、脳梗塞後遺症の状態や程度によって異なり、視力や認知機能の検査のほか、場合によってはドライブシュミレーターを使用した運転技術の検査が行われる場合もあります。
このように、自動車の運転再開には2段階のプロセスが必要となります。まずは主治医に自身の体の状態を確認し、車の運転の可否について相談してみましょう。
脳梗塞になった場合、自動車保険は?
「運転再開が可能」となった場合、「自動車保険が高くなったりする?」というご心配をされる方も多いと思います。
自動車保険は、「運転免許証を取得・保有しており、車を所有し、運転できる人」すべてを対象としており、疾病の告知義務はないことがほとんどですので、通常は持病の有無や健康状態の告知義務はありません。
しかし、例外として、脳梗塞後遺症からくる「うつ(または躁)」で投薬していたり、脳梗塞発症や治療の段階で「てんかん」の既往があったりすると、「告知義務(自ら申し出なければならない)」または「質問応答義務(聞かれた場合に答えなければならない)」がある場合もあります。
加入されている保険会社に確認してみてください。
自己判断して諦めない!
脳梗塞後遺症となったとしても、自己判断して諦める必要はありません。
身体の専門家である「医師」や、運転の専門機関である「運転免許センター」が運転再開の可否を判断してくれます。
自動車保険も、基本的にはこれまで通り継続できると考えて良いでしょう。
脳梗塞後遺症であっても、これまで通り、いえ、これまで以上に自分らしく生活していきましょう。
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