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季節の変わり目にご注意!温度変化による筋肉の強張りの理由と改善方法!!


最近の北海道は朝晩がかなり冷え込んできました。


日中は暖かくても、朝晩になると羽織るものが必要になってきています。


季節の変わり目になると風邪をひきやすくなるということはよく耳にするかと思いますが、季節の変わり目になるとその他にも身体の不調をきたすことがあります。


今回は季節の変わり目、特に夏から秋の冷え込んでくる気温差により起こる身体の強張り筋肉の硬さについて理由と改善方法をご紹介していきたいと思います。


目次


筋肉の働きと気温低下の影響

“筋肉”と聞くと体を動かすための器官と思われるかと思いますが、筋肉にはそれ以外にも働きがあります。


筋肉の中には無数の細かい血管(毛細血管)があります。


筋肉が収縮することで、毛細血管も一緒に収縮されることで全身の血液循環に作用します。

このように筋肉には血液循環を補助するポンプのような作用があります。


また、筋肉は収縮をするために身体に蓄えられている栄養を使い動きます。


このエネルギーを使うことで熱を発生させることができ、体温調整の役割を果たします。


しかし、気温が下がることで、筋肉の中の血管が収縮し、血流不全を起こします。


また同時に体温の低下を防ぐために、筋肉は収縮を続け、熱を作り出そうとします。


血液は絶えず血管の中を流れることで、栄養や酸素などの体を動かすために必要なものを運搬していますが、血流が悪くなるとこれらの働きが滞り、筋肉がこわばりやすくなります。


また、気温が低くなると、身体は熱を逃がさないように筋肉を無意識に緊張させるため、硬直が生じることがあります。


特に、長時間同じ姿勢でいたり、運動不足の状態が続くと、筋肉の強張りはさらに顕著になります。


筋肉が強張ることで起こるよるリスク

長時間同じ姿勢でいることが多いと、筋肉が硬くなり、肩こりや腰痛、首の痛みを引き起こすリスクが高まります。


特に脳卒中(脳梗塞/脳出血)の後遺症などにより、麻痺が残っている方の場合、麻痺側の手足を動かす頻度が低下している、そもそも筋肉が強張りやすくなっているということがあります。


脳卒中により強張っている筋肉がさらに寒さにより強張ることで痛みや動きにくさを感じることが多くなります。


また、筋肉の柔軟性が失われることで、関節の動きが制限され、関節の損傷だけでなく、筋肉自体も損傷することがあります。


『運動不足の人が急に運動をした時にアキレス腱を切った』なんてことを聞いたことがあるかとおもいますが 、これも運動不足などによる血流不全により、筋肉が強張っていることで起こる怪我の1つです。


さらに、筋肉が強張った状態では血流が悪くなるため、乳酸などの疲労物質が体内にたまりやすくなり、慢性的な疲労や倦怠感を感じる原因となります。


このように寒さによる筋肉の強張りには怪我のリスクが高くなるだけでなく、運動能力の低下も引き起こしてしまうことがあるため、気温の変化には注意が必要となります。


改善方法

寒さによる筋肉の強張りが一度起こってしまうと室温を高くするだけではなかなか改善しないという方も多くいらっしゃるかと思います。


今回は強張った体をほぐすための方法や予防方法についてご紹介していきたいと思います。


方法としては、以下の3つの方法を試してみましょう。


①適度な運動

筋肉を適度に動かすことで血行が促進され、筋肉の柔軟性が保たれます。


特にストレッチ軽い有酸素運動は、筋肉をほぐし、硬直を防ぐのに効果的です。


②温熱療法

寒い環境では、体を温めることが筋肉のリラックスに繋がります。


室温を高くしても体の表面上は暖かいかもしれませんが、体の芯(深部体温)を温めることは難しいです。


そのため、ホットパックや温泉、シャワーなどで筋肉を温めると、血行が改善され、筋肉が緩む効果が期待できます。


③マッサージ

筋肉が強張っていると感じたら、マッサージで筋肉をほぐすのも有効です。


自分で行うマッサージや、専門家による施術で筋肉の緊張を解消することができます。


今回は、ご自宅で行えるマッサージの方法と注意点についてご紹介していきたいと思います。


マッサージの仕方

強張った筋肉をほぐすときにいくつかの方法があります。


マッサージの仕方を間違えてしまうと、ほぐそうとしている筋肉がさらに強張ってしまう、筋肉を傷つけてしまい痛みが出てしまうなど逆効果となってしまうことがあるため注意しましょう。


①  もみほぐし


強張っている筋肉をしっかりと指の腹でつまみ、ゆっくりと左右に揺らしていきます。


早く揺らしてしまうと筋肉が強張ってしまうことがあるので注意しましょう。


②  振動刺激によるマッサージ


家庭用マッサージ機などを使用し、固くなっている筋肉に対し、垂直に当てるようにしましょう。


こすることで筋肉と皮膚の間の硬さは取れますが、表面的となってしまうため、筋肉の硬さをとるためには同じ個所に30秒ほど当てておくようにしましょう。


振動の大きさや速さによっては逆に筋肉を固くしてしまうこともあるため、一度当てて硬くならない速さや強さを選択するようにしましょう。


予防方法

筋肉の強張りを起こさないためにもまずは予防が必要です。


現在痛みや強張りがあるという方も予防を行い、さらなる悪化を防ぐようにしましょう。


室温の調整

室温の調整をすることで体を冷やさないようにすることが大切です。


しかし、室温と外気温に差がありすぎてしまうとヒートショックなどを起こしてしまう可能性もあるため、温度差が出すぎないように気を付ける必要があります。


適切な服装気温の変化に応じて、体温を適切に保つための服装を選ぶことが大切です。


特に寒い日には、重ね着をして体を冷やさないようにしましょう。


水分補給

筋肉の柔軟性を保つためには、水分補給も重要です。


特に気温が低くても、水分不足に注意し、こまめに水を飲むよう心がけましょう。


適度な運動

筋肉をほぐすために有効である運動ですが、日ごろから行っていることで筋肉の柔軟性や運動能力の低下を防ぐことができます。


ストレッチやウォーキング、簡単な筋トレ等ご自宅でできるような運動を行うように心がけましょう(室内での運動については“暑い日の運動に注意!省スペーストレーニングまとめ!”をご参照ください)



今回、ご紹介した改善方法ではこわばりが取れない、痛みが強く試すことも難しいなどの場合は、専門家(理学療法士、作業療法士など)に相談するようにしましょう。


また、今回ご紹介した改善方法やトレーニングについてはお身体の状態にあったものを選択するようにしましょう。


トレーニング方法などについては担当の理学療法士、作業療法士と相談しながら行うようにしましょう。


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