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冬の準備をしよう!ー歩き方編ー



最近の北海道では寒さが強く、場所によっては雪が積もってきましたね。


雪が降ると外を歩くと転びそう、足元が安定しないということで外を歩くことを控えてしまいますよね?


しかし、時には外に出ないといけないこともあるかと思います。


そこで、今回は冬の屋外歩行をするときに必要な道具や雪道の歩き方について2回に分けてご紹介していきたいと思います。


今回は【雪道の歩き方】をご紹介していきたいと思います。


目次


冬の路面の変化

冬の北海道では路面の状況が日によって変化します。


  • 凍結

    ⇒ブラックアイスバーンや圧雪アイスバーンなど、様々な場面で凍結路面と遭遇することがあります。 凍結路面では踏み込みの際に転倒に繋がりやすく、バランスを崩してから立て直すことも難しくなります。 また路面は固く、転倒した際に骨折に繋がりやすい路面でもあるので注意が必要になります。

  • 積雪 ⇒積雪では雪が足元にまとわりついて思うように足を持ち上げることが難しくなります。 膝下など深く積もっている場合だけでなく、足首くらい(5㎝ほど)でも歩きにくさを感じることも少なくありません。 しかし、北海道の地方によっては5㎝ほどの積雪は当たり前という場所は少なくありません。 足を取られないように注意するようにしましょう。

  • 圧雪 ⇒圧雪アイスバーンも歩きにくくなりますが、車が通った後や踏み固められたような圧雪になるとぼこぼこになっていたり、轍ができていたりと歩きにくさを助長させることがあります。 路面を見極めることも冬道を歩くためには必要です。

  • 雪解け路面 ⇒先の話にはなりますが、雪解けのべちゃべちゃになった路面も滑りやすく転倒しやすい路面になります。 雪がなくなっていることにより、転倒時にはアスファルトの路面に直接体を打ち付けてしまうこともあり、転倒時の骨折リスクはかなり高くなります。 雪が固まっているところや半透明になっている場所などは避けて歩くようにしましょう。

様々な路面状況があり、それぞれ歩きにくいと思う場面がたくさんあります。


特に脳卒中(脳梗塞/脳出血)による後遺症があると転倒しそうという恐怖感もあり、さらに歩きにくさを感じることが多いかと思います。


どのような歩き方の工夫があるのかを知り、実践することで冬道でも歩けるようにしていきましょう。


歩き方の工夫

足の裏全体をつくようにする


普段歩く時には踵がつくと前方に、つま先を蹴りだすと後方に推進力が生まれますが、靴と地面に摩擦が生じることで滑ることを防ぎます。


しかし路面が凍結しているとこの摩擦が生まれず、足を着いてすぐは前方に、踏み込みを強くすると後方に滑ってしまいます。


歩き方としては足を地面に着く際に踵から着くのではなく、足底全体を着くように意識しましょう。


足の裏が地面と垂直につくことで前後への推進力は生まれないため、滑りにくくなり、転倒リスクを下げることができます。


足を持ち上げる意識をする


普段歩いている時はそこまで足を持ち上げなくても歩くことができますが、積雪やアイスバーンのような場合、足をしっかりと持ち上げて垂直におろす必要があります。


普段室内で歩く時より足を持ち上げるように意識して歩くようにしましょう。


滑りやすい路面を見極める

街中になると先程ご紹介した他にも細かく滑りやすいポイントが存在します。


例えば、駐車場の入口駅の出入り口付近など人通りや車通りの多いところは圧雪や凍結により、滑りやすくなっています。


その他に注意するポイントとしては以下になります。

  • タクシーやバスの乗り合い場所 ⇒踏み固められていることが多く、特に降車時は高いところから降りる際に勢いがつきやすく転倒リスクが高くなるため、注意しましょう。

  • 店内入ってすぐ(濡れている室内) ⇒室内などタイル張りの箇所は濡れることで摩擦が起きにくく、滑りやすくなります。

    場所によっては濡れている場所がわかりにくいこともあるので十分に注意しましょう。

  • マンホールの上 ⇒マンホールは定期的に開閉する必要があり、雪道の中でぽっかりと穴が開いたように段差ができていることがあります。 積雪が続き、路面が盛り上がっている中で急な段差となりやすいので転倒に注意しましょう。

  • 横断歩道(白線部分) ⇒横断歩道はわずかに傾斜がつき、水などが溜まりにくい構造となっていることが多くあるため、凍結している場面などでは注意が必要になります。 また白線部分は滑りやすくなっていたり、歩道から道路に出る際に段差ができていたりとするので注意しましょう。

  • ロードヒーティングの境目 ⇒溶けた雪が境目で凍結していることがあります。 また積雪部分と溶けた部分で段差などが生じていることもあるので注意しましょう。


歩幅を小さくする

歩幅を小さくすることで足の裏全体を付けやすくなり、滑りにくい歩き方をすることができます。


また、小回りが利き、バランスを崩しにくいということもあるので、転びやすい路面では歩幅を小さくして歩くようにしましょう。


ゆっくりと歩く

雪道を歩くのが怖い、寒さを避けるために早く室内に移動したいと思うかもしれませんが、歩く時にスピードが出ると前に移動する推進力が働き、普段歩く時よりも滑りやすくなってしまいます。


また路面を見極めるためにもゆっくりと歩き、滑りやすい、躓きやすい道を避けるように注意しましょう。



今回ご紹介した方法はあくまで転倒しにくくなるための注意点であり、お一人ずつ適した歩き方や注意の仕方に違いがあります。


一人で冬の路面歩くのが怖いという方の場合、専門家(理学療法士・作業療法士など)や介助者と一緒に歩く練習を踏まえてから一人で外出するようにしましょう。


また冬道を歩くための歩き方も人によっては練習が必要な場合などもあるので、担当のリハビリスタッフと相談しながら練習をしていくようにしましょう。



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